288121G ANDREWS GEAR-DRIVE CAMS 21HG &

288908 OUTER AND INNER DRIVE GEAR KIT 2010 05/29

 

※テスト走行が完了するまで本文が変更、追記となる可能性があります、お見逃し無く(o^―゜)b

 

 遂に丸5年という節目を迎え、気づけば総走行距離も45,000km目前。

カスタムもまだまだ未完成の中、ジワジワと距離も伸びてメンテナンスの割合が増えるようになりました。

 

40,000kmで気になるメンテナンスと言えばカム周り。

 

簡単に説明するとエンジン下部、カムカバー内に入っている2つのカム(ツインカムと呼ばれる所以ですね)。

ストックのカムはメカノイズ低減のためにチェーンで駆動されており、

そのチェーンを正常に駆動させるためにテンショナーシューが着けられたスプリングで常に強力なテンションが掛けられています。

 

そのチェーンの駆動によって徐々にすり減ったテンショナーシューの削りカスがエンジン内部を巡ってオイルポンプ等各部を傷めてしまったり、

強力なテンションの影響からカムベアリングへの負担〜破損になってしまうことも。

 ベアリングが破壊されればゲームオーバー、腰下まで全交換というわけです。

 

上記の通り、テンショナーシューの交換目安が40,000km〜。

シューそのものの磨耗量で言うと交換時期は約2mm、新品から約半分の厚みの状態を指します。

後ほど記載しますが、自分のバイクは45,000kmの時点で破壊寸前の状態でした。

 

今回はこのチェーンドライブのカム周りをギアドライブに変えてしまうというもの(´∀`)

ギアドライブにしてしまうことで上記のような慢性的なトラブルから解放されるというわけですね(o^―゜)b

 

個人的にこのギアドライブというメンテナンス(ここでは敢えてメンテナンスと言う言葉を使わせて頂きました)は

チェーン駆動によるフリクションロスを考えると何kmで交換しても決して早すぎるということはなく、

納車と同時にやってしまっても損では無いと言えるほど。

 

更にギアドライブの恩恵は単に上記のような『ツインカムの致命的な弱点から開放される』というだけではないのです。

上記のようなメンテナンスだけのパーツであればカスタムページに書くこともございません。

どういうことかと言いますと、ギアドライブにすると必然的にハイカムの装着が必須となります。

ストックのカムはチェーンドライブ専用なので今回のギアドライブにした時点で使用不可能となり、

『ギアドライブ=ギアドライブ+ギアドライブ専用のハイカムへの交換』というわけです。

 

ストックのカムは排ガス規制の影響でオーバーラップ(吸気バルブと排気バルブが同時に開く時間のこと、詳細は後記にて)が殆ど無い状態。

簡単に言うとハーレーが持つ大排気量エンジン本来の性能が全く活かされていない状態なのです。

これは出荷時の純正CVキャブレターと全く同じ状態であり、オーナーとしては非常に残念なこと。

つまり、このギアドライブ&ハイカムこそがハーレー本来の性能を存分に発揮させることのできるチューニングなのです(´∀`)

  

さて、ギアドライブ&ハイカムへの交換が決定したと言うことで一番のお楽しみ、カム選びです(´∀`)

社外カタログ等を見てもわかる通り、ハイカムと言っても実にバリエーション豊か。

選んだカムによってバイクのキャラクターが決まってしまうということもあり、ココはシッカリ選びたいトコロ。

一口にパワーアップと言っても自分は最高速が300km/h出るバイクにしたいというわけではありません。

確かにパワーアップによって自ずと馬力も増えるとは思いますが、

最大のポイントは今までと同じ走り方や速度域で、より余裕を持って走りたいということ。

そうなると必要になるのは馬力よりも低回転域、発進から80km/hあたりまで(つまり常用回転域)での強大なトルク。

馬力が魅力の中・高速重視のカムにもかなり興味がありましたが、 どんな速いバイクであっても発進は必ず0km/hから。

低速に満足していない状況で中・高速を上げても自分はきっと満足しないだろうという結論です。

 

というわけで自分が選んだのはANDREWSの21HG、低速重視のカムです(o^―゜)b

 

 

それでは実際の作業風景を交えて細かく見ていきましょう(´∀`)(作業依頼:マスターズ

 

※本文では省略しておりますが、今回のカスタムは特殊ツールを多数使用します(個人での作業はほぼ不可能です)。

専門知識も必要となりますので、個人での取り組みは自己責任でお願い致します。

 

 作業開始から4時間後にお店に到着&撮影開始。

既に外装(サドルバッグ、タンク、マフラーその他諸々)が外され、ロッカーカバーを外す途中Σ(・ω・ノ)ノ速ッ

ロッカーカバーを外すと両脇にロッカーアームを配したロッカーサポートが顔を出しました。

当然ながら自分のバイクのロッカーサポートを見るのは今回が初めて。

 ロッカーアームの先にはバルブスプリング、更にその奥にはバルブが着いており、

そこからエンジン内部に混合気を送り込み&排気をマフラーへ送っています。

 このロッカーアームが両方上がってバルブが共に開いている状態をオーバーラップと言います。

同時に開く時間が長ければ長いほどより多くの混合気をエンジンに送れる(つまり高回転型)という仕組みです。

 

下の写真がロッカーサポートを外したロワーロッカーだけの状態、バルブスプリングが見えていますね(o^―゜)b

ロッカーカバー内部はこまめなオイル交換のおかげで『非常に綺麗な状態』と褒めて頂きました(´∀`)

 

その後、ロワーロッカーからプッシュロッドを引き抜いてカムカバーを開けます。

ここでのプッシュロッドとはプッシュロッドカバー内部にあるプッシュロッドそのものを指します。

エンジンの表面に見えているカバーは残ったままになりますので混同無きようご注意下さい。

先にカムカバーを開けても問題ありませんが、どちらにせよプッシュロッドを抜かないとここから先に進めないのです。

コチラも初お目見えのカム周り、そして右の怪しいオレンジの物体が今回の心配の種、カムチェーンテンショナーシューです。

 

なんとも情けない姿の我がロードキング、サドルバッグとマフラーが外れたら250ccみたいですwww

 

ここからチェーンドライブの強力なテンションを解放していきます。

実際に作業の状況を見せて頂くと、どれほどの負荷が掛かっていたのかが容易に想像できました。

特殊ツールを使ってテンションを解放するとテンショナーシューの状態が確認出来ます(o^―゜)b

プライマリー側のテンショナーシューはまだまだ大丈夫(´∀`)

しかし、ここでホッとしてはいけません。

テンショナーシューはカムサポートプレート表側(プライマリー)、

裏側(セカンダリー)の合計2つ装着されているのです。

表の状態だけで判断してしまうと・・・詳しくは下記をご覧下さいw

 

テンションを解放したらチェーン→カムサポートプレートの順に外していきます。

表面に見えてある二つのギアをチェーンと共に外し、サポートプレートから顔を出しているボルト全てを外します。

 

サポートプレートを外すと内部からオイルポンプ、プッシュロッド内部からタペットが顔を出しました。

今までスクリーミンイーグルのカタログでしか見たことの無いようなパーツが次々と現れ、

おもちゃ屋さんに行った子供のようにキャッキャはしゃいでしまいましたwww

オイルポンプ周辺も大きな異常は見られず一安心(´∀`)

 

そしてメインイベントのハイカム。

お約束の比較写真です(左:ストック 右:ANDREWS 21G)、写真ではわかりにくいですが実物を見比べるとカム山の違いは明らかです。

オーバーラップが長くなった証拠に21Gの方が山が丸くなっていますね(o^―゜)b

 

先ほど書いたチェンテンショナーシューですがここにきてまさかの事態、

なんとセカンダリー側(カムプレートの裏側に着いているシュー)は崩壊寸前Σ(゜д゜lll)

右側下:プライマリー、右側上:セカンダリー

これにはさすがの自分も冷や汗が出ました。

前言撤回、45,000kmでもこれだけのリスクがあるのです(゜д゜;)(。_。;)ウン!

 

カムサポートプレートにカムを装着(ポン着けではありません、ご注意下さい)。

チェーンと違ってカム山がお互いに向き合わないのでリフトの高いカムが組めるというわけです。

(チェーンドライブだとカム山が向き合ってしまうのでリフト高に制限が出てしまいます。)

 

  サポートプレートを元に戻して各部の異常をくまなくチェックしてもらい、ギアドライブを装着(´∀`)

因みに自分はANDREWSでギアドライブを買ったのですが、届いたのはS&S。

どうやらS&Sのギアドライブキットと全く同じ商品のようです(o^―゜)b

その他に大きな異常やトラブルが全く見られなかったのでカムカバーを元に戻し、上記とは逆の順序で組み上げて完成ー(・∀・)!

 

  まず何よりもホッとしたのはこの時期に交換したということ。

以前の日記にも書いた通りテンショナーシューが破壊されるとエンジンそのものに深刻なダメージを与えてしまいます。

プライマリー側を青〜黄色信号に例えるなら、セカンダリー側は間違いなく赤信号。

赤信号を無視すると・・・当然ながら待っているのは悲惨な事故というわけであります。

個人的には40,000kmでの交換を強くオススメします、これから40,000kmを迎えられる方は十分にご留意下さい。

 

それではお待ちかね、試乗インプレです(゚∀゚)人(゚∀゚)

 

※個人的な感想です。自分が感じたままに書いておりますが、参考程度にお読み下さい。

※装着カムはANDREWS 21HGです、その他のカムに関しましては当てはまらない場合があります。

 

いきなりですが、実際に乗ってみての総合的な感想・・・ズバリ一言『笑いが止まらない』www

一番マイルドなカムでもこれほどの変化があるのかという感じです。

それでは細かく分析していきましょう。

 

まずは一連の流れに沿って排気音の音量からですが、 とりあえず凄いの一言。

音量が更に膨れ上がり、ツーリングモデルではとても想像もつかないような大爆音になりました。

真後ろに(一般の)人がいる時は冗談抜きで始動できません。

※子供には特に気をつけないと(耳の高さがマフラーに近いので)シャレにならない事態になる可能性があります。

 

次に音質ですが一発一発の爆発音、歯切れ、排圧、全てにおいて以前とは比べ物になりません。

あれほど長いマフラーを着けているにも関わらず、ダイナやソフテイルにショート管を着けたような凄まじい音が出ています。

 

サウンドそのものに関しては、以前より硬い音になりました。

音が硬くなった点は個人的にマイナスポイントなのですが実はコレ、キャブレターのセッティングが全く出ていない状態での話なのです。

ハイカムを入れるとオーバーラップなどの関係でガスが薄くなる(つまり排気音が硬くなる)傾向にありますが、

実際に試乗した上で過去の経験から話をさせて頂くと、現状はかなり薄い状態になっていると断言できます。

 症状(燃調の度合い)を明確にするためにしばらくこのセッティングで走る予定ですが、

仮にベストセッティングが出たら・・・想像もつかないサウンドが待っていることでしょう(o^―゜)b

 

アフター&バックファイアー頻発・・・ガスが薄いせいなのでキャブセッティングで解決、問題無し。

次に三拍子は出なくなりましたがこれも上記に同じ、問題無し。

(事後報告になりますが、上記2点はキャブセッティングにて解決確認済みです。)

 

特に三拍子に関してはハイカムを入れた後の方が綺麗な三拍子を打つようになりました。

『三拍子は崩れても仕方ないかな・・・』と半ば諦めかけていたのですが、まさかの逆転サヨナラホームランwww

基本的にハイカムを入れると混合気の充填率が変わるので三拍子が出にくくなるようなのですが

今回組み込んだ21HGとの相性は抜群という結果になってくれました(o^―゜)b

※上記は三拍子、低アイドリングを推奨するものではありません、自己責任でお願い致します。

 

次に大きなポイントのギアノイズですが、通常は排気音が大きすぎて全く聞こえませんwww

 どんな音かと言いますと、ショベル以前の年式で聞かれる『ウォォォーン』というギア鳴り音と非常に酷似しています。

 聞こえやすいのはエンブレの時やゼロ発進からジワーッと発進した時などですが、個人的には殆ど気にならない程度だと思います。

ギアが馴染んでくればノイズに変化が起きるかもしれません、そのときは改めてコチラで報告しようと思っています(´∀`)

 

次に鼓動感。

排気圧だけであれほどの変化がありました、鼓動も変わらないわけがありません。

 低いアイドリングでも身体がユッサユッサ揺れるほどの突き上げ感、勿論大満足の結果です(´∀`)

 

そして発進。

直管マフラーに独立管、低アイドリングに三拍子というスッカスカのトルク仕様だったのですが

先ほど話した通り、もう笑うしかないようなトルク感と鼓動感。

発進直後から正にトルクの塊、マフラーの排気圧だけで前に進んでいるような感覚です。

 まだ街乗り(〜90km/h)しか試していませんが80〜90kmまでは一捻り、もちろんそのトルク感を残したままでwww

あくまで予想ですが80km/h〜120km/hあたりまでは捻れば捻っただけ加速していく感じですね。

この感覚が何km/hまで出てくれるかですね、高速走行も楽しみです(´∀`)

 

歯切れもとにかく凄いの一言、歯切れが悪い直管であるにも関わらず80km/hまでは『もういいよwww』という程の歯切れです。

『まだまだいけるぞ』という余裕を感じさせつつも、戦車のような走りを披露してくれますwww

 

馬力?燃費?

低速が楽しすぎてそれどころじゃありません。

 当然馬力も多少なり上がってると思いますが、このカムの最大の魅力はこの底無しとも言えるトルク感。

失礼な言い方になるかもしれませんが、馬力や燃費にこだわる方にはこのカムの良さは伝わりにくいかもしれません。

  

次にメリットともデメリットと言えない点ですが、エンブレが効きにくくなったということです。

これは賛否両論あると思います。

良い方向に考えれば、それだけフリクションロスが低減した何よりの証拠。逆に言えばこれが本来の状態なのです。

悪い方向に考えれば今までのエンブレの感覚でブレーキングすると追突などの危険性があります。

一番良い対策法はズバリ、このエンブレに慣れてしまうことです。

慣れるまでは以前より車間距離も気持ちもシッカリ余裕も持って走ること、コレに尽きます。

パワーが上がったからと言って無茶な運転をしていいわけではありません。

マシンをチューニングをしたからと言って運転技術そのものが向上するわけでもありません。

悲惨な事故を少しでも減らすため、良識のある運転を心掛けたいですね(o^―゜)b

 

 

次に完全なデメリット・・・。

見た目が変わらない(爆)

後続車が本気で気の毒になり、スロットルを遠慮無く回せないwww

 

カスタム後のメンテナンスですが、装着後3,000km以内でのエンジンオイル&オイルフィルターの交換が望ましいようです(o^―゜)b


・GEAR-DRIVE CAMS 21HG

・288121G

・99年〜06年ビッグツインに適合(06年ダイナモデルは除く)

・$304.67(ANDREWS)

・\44,900(ディーラー)

 

・OUTER AND INNER DRIVE GEAR KIT

・288908

・99年〜06年ビッグツインに適合(06年ダイナモデルは除く)

・$447.82(ANDREWS)

・\61,900(ディーラー)

 

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